SSブログ
エネルギー ブログトップ

太陽光発電について興味深い記事を見つけました [エネルギー]

子供が保育所に入ったこともあって、いろいろバタバタしていて
書きたいこともあったのですけど、更新が滞っていました。
これから、もう少し更新頻度を上げていければなと思います。

さて、Twitterを見ていたら、以下のような記事を見つけました。
とても興味深かったです。
山形浩生 の「経済のトリセツ」
自然エネルギーが安くなったら:温暖化で結集した環境運動崩壊への序曲
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20111113/1321198912

クルーグマン「夜明けは近い」(NYT,2011年11月6日)
http://econdays.net/?p=5313

私なりに理解したことをまとめてみると・・・(間違ってたらゴメンナサイ)
・太陽電池は結構安くなってきている
・でもちょっとまだ高い
・でも、このまま技術開発が進んで、コストが下がれば
 エネルギー問題について石油がどうとか原子力がどうとか
 言う必要もなく、文明・経済は持続的に発展・成長できる
・だから、最近の環境を犠牲にしちゃだめ、そこまでして
 経済成長・文明の発展を追い求めなくても・・・、といった
 主張は通らない
・京都議定書や鳩山元首相の「二酸化炭素排出量マイナス25%」
 なんてことを推し進めるのも無意味では?
・日本での太陽光発電に補助金、みたいな動きも不要で、
 それよりも太陽光発電の高効率化、低コスト化を追求すべきでは?
という感じでしょうか。

調べてみたところ、太陽光発電も色々な技術があって、効率は
どんどん良くなっているみたいです。

今のエネルギーの利用効率みたいなものも東京電力等のHPに掲載されて
いましたし、その辺りを今度まとめてみようと思います。

エネルギー燃料の可採年数について(続き?) [エネルギー]

可採年数についてまとめた記事で、
「ウランもあと100年くらい。天然ガスは66年くらい」と書きました。
ウランは先進的な核燃料サイクルが実用化すれば、ですが1000年くらいは大丈夫、ということも
PDF資料の中で書かれていますね。さすがに高速増殖炉を今さら動かすの?とは思うんですが。

結局限りある資源、大事に使わないといけないのは間違いないのですが、天然ガスについては
シェールガスというものがあってもう少し可採年数が延びるかもしれません。
http://diamond.jp/articles/-/13264

また、東京都副知事の猪瀬直樹さんもBlogで書かれていましたが、最近の天然ガスの火力発電所では
発電効率が58%だそうです。
http://www.inosenaoki.com/blog/2011/05/post-60d8.html

ちなみに東京電力の火力発電所全体での発電効率は46.9%です。昭和30年代の火力発電所も
混ざっているので当然なのかもしれませんが・・・。
(原子力、火力など発電所種類ごとの発電効率の話は別の記事でまとめたいと思います)

可採年数、というのは前年の燃料の消費実績で、技術的に採取できる燃料埋蔵量を割ったものですので
発電効率(燃費)がよくなれば可採年数も延びることになります。


原発を何とかして稼動させるよりも、古い火力発電所を新しいものに換えていったほうが
安全では?と思う今日この頃です。
タグ:LNG 火力発電

石油・ウランなどエネルギー燃料の可採年数について [エネルギー]

原子力発電の目的でしばしば言われているのが
・燃料であるウランはまだまだ供給量に余裕がある。
・一方、石油や石炭、天然ガスなどは余裕がない。

だから、原子力は重要なんです、という論調です。


果たしてほんとにそうなのでしょうか?ちょっと自分なりに調べてみました。
資料は以下の2つです。
■BP Statistical Review 2011
http://www.bp.com/assets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2011/STAGING/local_assets/pdf/statistical_review_of_world_energy_full_report_2011.pdf
※PDFファイルです。
BPというのはイギリスの大手石油会社です。メキシコ湾での石油流出事故、といえば思い出す方も多いのではないでしょうか。この会社は毎年エネルギーの見通しを出していまして、その中で「石油・天然ガス・石炭」の可採年数のようなものが記載されていましたのでそちらを参考にしました。「可採年数のようなもの」というのは、直近の年における各燃料の消費量と確認されている埋蔵量から算出された値のためです。今後の燃料需要動向に応じて変わる点は注意してください。

■独立行政法人 日本原子力研究開発機構
http://www.jaea.go.jp/03/senryaku/seminar/s10-5.pdf
※こちらもPDFファイルです。
2010年11月に発表された「ウラン資源に関する最近の動向」を参考にしました。


この2つの資料によりますと、各燃料の可採年数は
・石油:  46.2年
・天然ガス:58.6年
・石炭  :118年
・ウラン :115年
となっています。ウランは再処理をしてMOX燃料として利用すれば、さらに伸びます!と夢物語が書かれていましたが一方で、
4.回収ウランの利用 ・2008年末の回収ウランの在庫は約70,000tU。 ・これまで、ベルギー、フランス、ドイツ、スイスにおいて8,000tU以上がリサイクルされている。日本では335tUが試験利用された。 ・電力会社で、今後長期的な利用を考えているのはフランスと日本のみ。

とあるので、あまり現実的ではないと判断しました。3.11以後、再処理まで考慮に入れるのは有り得ないですよね。
また、未発見資源も含めれば300年を超えて供給可能、とありますが、さすがに未発見のものを入れてはいけないと思いますのでこちらも外しています。


こうして見てみると、化石燃料だけでなく、原子力発電の燃料であるウランも、そう遠くない枯渇してしまうことは目に見えている、といって良さそうです。

原子力発電所が止まっているから節電・省エネではなく、私たちの子どもの未来を考えれば、今から省エネに取り組んでいくのは私たち親世代の責務ではないかと思います。

そして、再生可能利用エネルギーの活用に道筋を立てることも合わせて真剣に考えていかないといけませんね。

なお、脱原発を主張する京都大学の小出准教授が化石燃料とウランの可採年数について、意見を述べている文章がありましたので、紹介しておきます。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/dent-02.pdf

さすがに「石油があと100年あるという時代になるのではないでしょうか?」というのは冗談でもどうかな、と思います。
また、「天然ガスについては、人類の1000年分の消費量をまかなえるという推定もあるほどです。」と述べておられますが、根拠も書かれておらず、いささか不親切かなという印象です。日本を代表する大学の研究者なのですから、きちんとした根拠を紹介してほしい、と思うのは私だけではないはずです。

脱原発を主張されるのは良いのですが、化石燃料も限られた資源なのですから。
エネルギー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。